本居宣長を一分で読む!:明治時代の教科書

山桜が咲き誇っている中に、赤い細い葉がまばらに混じっている様は、くらべるものがないぐらい美しい。 葉が青くなってしまって花がまばらになってしまうと、だいぶ劣ってしまう。 山桜といわれるものも様々だ。細かく見れば、木ごとに […]

尋常小学校の教科書より:星空の笑い話3つ

雨の穴 子どもが空一面の星を見て、 「ああ、わかった。あの光るところが、雨の降る穴だ。」 星の数 ある晩、弟が庭に出て 「一つ、二つ」と数えていました。 兄が 「おまえ、何を数えているのだ?」 と、尋ねますと 「星を数え […]

尋常小学校の教科書より:小野道風(おのの とうふう)

昔、小野道風(おのの とうふう)という人がいました。 若いときに字を習いましたがうまく書けず困っていました。 あるとき、雨の降る日に道風が庭に出て池の傍を通りますと、しだれ柳の枝へ、かえるが飛びつこうとしています。 かえ […]

尋常小学校の教科書より:「お花の子守唄」

お花は学校から帰ると、お使いに行ったり、庭を掃き掃除したりして、お母さんの お手伝いをします。 赤ちゃんが泣き出すと、すぐ傍によって 「ねんねんころりよ、おころりよ。 ぼうやはよいこだ、ねんねしな」 と、かわいらしい声で […]

尋常小学校の教科書より:「箱の中は誰でしょう?」

「この箱の中に、面白い人がいます。当ててごらんなさい。」 「その箱をかしてください。」 「はい。」 「ふっても、ようございますか?」 「はい。」 「たいそう、かるうございますね。この人はどんな色の着物を着ていますか?」 […]

尋常小学校の教科書より:「五一じいさん」

村はずれに水車があります。村の人は五一車と呼んでいます。 五一じいさんがその水車屋の番をしているからです。 五一じいさんは、おもしろいおじいさんです。 「からすの鳴かない日はあっても、五一じいさんが歌わない日はない」 と […]

尋常小学校の教科書より:「指の名前」

夕飯が済んだあと、おじいさんが一郎に尋ねました。 「おまえは手の指の名前を知っていますか?」 「知っています。一番太いのが親指で、一番細いのが小指です。」 「それから?」 「それから、一番長いのが中指です。中指と親指の間 […]

明治時代の教科書より:「紙で作ったかえるが動いた」

子どもたちがたくさん集まっていました。 その中の一人が、紙を折って作ったかえるを出して 「これは生きている!」 と手をはなしました。 するとふしぎなことに、紙のかえるはそろそろと動きはじめました。 みな、ふしぎに思ってみ […]

1分で読む明治時代の教科書:井上でん はどんな人?

九州の久留米に、井上でんという女の人がいました。 子どもの頃から、ぬい物やはたおりなどの手芸が好きでした。 でんが12、3才のときのことです。 いろいろ工夫して、白いはた糸をところどころ糸でかたく結んでから、あい(藍)で […]

おふろで大きさをはかる人

むかし、頭のよい人がいました。 ある人が彼に向かって、「私の体を枡で測ったら、どのぐらいの大きさがあるだろう。方法があれば測ってみてください」といいました。 言われた人は「かんたんなことだ」といって、ふろに水を十分にため […]

加藤景正(かとう かげまさ)

加藤景正は鎌倉時代の人です、藤四郎とも呼ばれました。 子供の頃から土で物を造ることが好きでした。 そして成長して陶器の焼き方を学びました。 その頃、中国は陶器づくりの技術が進んでいました。 加藤景正はこれを学ぼうと、道元 […]

古橋輝兒(ふるはし てるのり)

古橋輝兒(てるのり)は愛知県の人でした。 子供の頃、家が貧しくなってきたので、これを挽回しようと、日夜つとめました。 輝兒(てるのり)は大人になると、山林業を始めようと思いました。 そこで、貧しい中、自らお金を出して、杉 […]