女子のつとめは、多くが家の中の仕事です。 食べ物を用意し、衣服を仕立て、老人をいたわり、子どもを養育し、親戚やご近所との付き合いをし、来客をもてなすといったことです。 たとえ学問や技能、芸術に優れていても、これらのことが […]
前編あらすじ:三重県の農家 伊藤小左衛門は茶畑を作り、開港したばかりの横浜港でお茶を売り、製茶業を成功させました。 (「明治時代の教科書:1分で読む伊藤小左衛門 前編」) 製茶で成功した伊藤小左衛門は、養蚕が利益を出すと […]
伊藤小左衛門は三重県の人です。代々、農業をしている家の生まれでした。 小左衛門は若い時から産業を起こしたいという志がありました。 外国貿易が始まった頃、製茶業を始めようと思い立ち、山地を開拓してお茶の木を植えました。 他 […]
私の家には、父と母と祖父母がいて、いつも私たちを愛してくれます。 私は、いつも妹と一緒に学校に行き、家に帰った後は復習するようにしています。 弟はまだ学校に通ってませんが、私のそばに来て、読み書きの真似をして、遊んでいま […]
佐太郎は、仕事に熱心でした。 佐太郎の作る田んぼや畑は、毎年、よく収穫できました。 そのため人々は、佐太郎にたずねて作物を作るようにしました。 佐太郎は作物の作り方を人にきかれると、親切に教えてやりました。 また、田んぼ […]
ある村に佐太郎という人がいました。 家が貧しいのに、近所の人には、いつも親切にしていました。 あるとき、佐太郎は、近所の家のわら屋根がとても傷んでるのを見て、 「なぜ早くなおさないのですか?」 とききました。 「貧乏で、 […]
昔、山形県の鶴岡に、鈴木今右衛門という情け深い人がいました。 大きな飢饉のあったとき、自分の家のお金や米、麦などを出して、飢えている人たちを助けました。 それでも、まだ餓死する人がいるので、田や畑はもちろん家の道具まで売 […]
徳川光圀(水戸黄門)は何不自由のない身分でありながら、いつも倹約をしていました。 普段の着物や食べ物も、粗末なものでした。居間のつくりも、せまくて粗末でした。 天井や壁は、よそから来た手紙などの紙を使って自分で補修してい […]
ある日、しづ子の家では、おばあさんと、しづ子と、5歳になる妹と、三人で夕ごはんを食べていました。 すると、急に、ごうという音がして、家がひどくゆれだしました。 「これは大きい地震だ。」 と思いましたが、逃げ出すひまもなく […]
木村重成は豊臣秀頼の家来で、小さいときから、秀頼のそばで仕えていました。 重成が12、3歳の頃のことです。 ある日、大阪の城の中で、坊主と楽しく遊んでいましたが、どうしたわけか、坊主が、急に本気になって、ひどく腹を立ては […]
松平好房は、小さい時から行儀の良い人で、自分の居間にいる時でも、父や母がおられる方に足を伸ばしたことは、決してありませんでした。 よそに行くときには、そのことを父母に告げて、帰って来た時には、きっと父母の前へ出て 「ただ […]
松平定信は幕府の重要な役人でした。 ある年、地方に見回りに出かけた時、ある関所を通りました。 その時、定信は、何の気なしに、笠をかぶったまま、通りぬけようとしました。 すると、関所の役人の一人が、 「関所の規則ですから、 […]