修身の教科書より:永田佐吉と恩人

永田佐吉は11歳のとき、田舎から出てきて、名古屋のある紙屋に奉公しました。 佐吉は正直者で、よく働く上に、ひまがあると、習字をしたり、本を読んだりして楽しんでいました。 そのため、主人にたいそう、かわいがられました。 し […]

戦前の教科書より:礼儀の作法とは

私たちが世間の人と共に生活する上では、知っている人にも、知らない人にも、礼儀を守ることが大切です。 礼儀を守らないと、人に不快な思いをさせ、また自分の品位を落すことにもなります。 人の前に出る時には、頭髪や手足を清潔にし […]

戦前の教科書より:「我が家のおきて」

わたしのうちは、8人家族です。 一番、年齢が高いのは、おじいさんです。昨年、六十一歳のお祝いがありました。 一番、年が小さいのは、去年の春生まれた妹です。四、五日前から、やっと二足三足ずつ歩けるようになりました。 一番や […]

修身の教科書より:一分で読める 馬をいたわる話

昔、木曽の山の中に、孫兵衛という馬方がありました。 ある時、一人の僧が、その馬に乗りました。 道のわるい所に入ると、そのたびに、孫兵衛は、馬の荷に肩を入れて、 「おっと、親方、あぶない、あぶない。」 といって、馬をたすけ […]

修身の教科書より:松平好房の行儀

松平好房(まつだいら よしふさ)は小さい時から行儀の良い人で、自分の居間にいる時でも、父や母がおられる方に足を伸ばしたことは、決してありませんでした。 よそに行くときには、そのことを父母に告げて、帰って来た時には、きっと […]

一分で読める本居宣長の人柄:修身の教科書より

本居宣長は、日本の昔の本を読んで、日本がとても立派な国であることを人々に知らせた、名高い学者です。 宣長は、たくさんの本を持っていました。そして、ひとつひとつ、本棚に入れて、よく整頓していました。 そのため、夜、明かりを […]

明治時代の教科書より:北海道開拓時代のはなし

ある日、北海道のある村の子どもが4,5人、つれだって、その友達の家をたずねた。 そのとき、その友だちのおじいさんは次のような話をして聞かせた。 「私は今から34~5年前に本州から、ここに移住して来ました。 皆さんのお父さ […]

明治時代の教科書より:実用知識「焼物と塗物」

機械工業と違って、人の手を用いる工業は昔から日本ではとても進んでいました。 特に焼物、塗物はその名が外国にまで聞こえていました。 茶碗、土瓶、皿などの多くは焼物で、膳、椀重、箱、盆などは多くが塗物です。 焼物をつくる 焼 […]

明治時代の教科書より:実用知識「染料」

青色の染料の原料 染料には種々ありまして青色には多くの場合、藍を用います。藍は温暖で多湿の土地によくできる植物です。徳島県でよくとれます。 また山靛(やまあき)というものがあり、多くは九州の南方にできます。これで染めたも […]

明治時代の教科書より:「おふみの慈善」

ある日、新聞が「かわいそうな親子」という題で以下の記事を出しました。 「松葉町十二番地に小林兵吉という子どもがいます。 兵吉の父親は大工でしたが、兵吉が五歳のときに、ある家の修繕中に大怪我をして死にました。 母親はとても […]

1分で読める明治時代の教科書:川嶋又兵衛

近江(滋賀県)の商人は商売上手な上に辛抱強いです。 どんな苦労もがまんして、たゆまず遠い場所をまわって商売する人が多いです、 そのため、昔から商人の手本は近江商人といわれています。 昔、川嶋又兵衛という近江の商人がいまし […]

修身の教科書:1分で読める上杉鷹山

上杉鷹山(うえすぎ ようざん)は米沢のお殿様でした。地元を栄えさせ、人々の幸せを願った人でした。 鷹山は14歳のときから江戸で細井平洲という学者の下で学問をしました。 後に平洲が江戸から米沢に招かれたことがあります。 こ […]