尋常小学校の教科書より:「お花の子守唄」

お花は学校から帰ると、お使いに行ったり、庭を掃き掃除したりして、お母さんの
お手伝いをします。
赤ちゃんが泣き出すと、すぐ傍によって
「ねんねんころりよ、おころりよ。
ぼうやはよいこだ、ねんねしな」
と、かわいらしい声で子守唄を歌います。
それでも、まだ赤ちゃんが泣くときは
「おかあさん、赤ちゃんに、お乳をのませてちょうだい」
こういって、抱っこをして、おかあさんのところにつれていきます。
お花は今年、九つです。

 

尋常小学国語読本 巻3 昭和3年

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